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なでしこJapanが世界一になれたのは…
8月に入りましたので、先月の話ということになりますが、なでしこJapanがFIFA女子W杯ドイツ大会で優勝しました。
日本としては男女を通じて初のFIFA公式大会での優勝ということになりました。
おめでとうございます。
なでしこリーグも世界一効果で、代表選手を6名抱える神戸の試合は2週続けて観客動員記録を更新して、昨日はついに2万人を超えたそうです。
一過性のブームで終わらないようにすることが大事ですが、そうならないようにサポーターの皆さんもスタジアムに足を運んで頂けたらと思います。

なでしこJapanの強さの秘訣を考えた時に、佐々木則夫監督のマネジメントが有効に働いたからだと思っておりました。
ほぼ同じメンバーで望んだ北京五輪ではメダルを狙うと言って結果は4位でした。澤穂希選手をはじめ、どの選手もがっかりしたようです。
ただ、準決勝でアメリカとやった時も、3位決定戦でドイツとやった時も、点を取っていい試合はしましたが、リードされても、ここまでこれたから十分だ、というような感覚があったと言います。
これに対して、W杯ではドイツ戦でも決勝のアメリカ戦でも、試合ができるだけで満足、というような感覚を誰一人として持っていなかったと言います。
絶対に勝つ、絶対に負けない。
この明確な意思を選手、スタッフが共有していたのでしょう。

決勝のアメリカ戦では、選手達のそのメンタリティーがあらわになっていました。
常に先手をとられ、主導権を握られました。
1点目を取られた時も、勝ち越し点を取られた時も、アメリカはそれを守りきって勝とうとしていました。そういうサッカーを始めました。
男子チームと比較してみると分かりやすいのですが、圧倒的に格上のチームと試合をして、先制されたり、追いついたのに突き放されたりすると、ピッチ上の11人の内、結構な人数が下を向いてしまいます。
今までは明らかにそうでした。
三浦知良や中田英寿など、一部の強いメンタリティーを持った選手が他のメンバーを鼓舞しますが、なかなかそれも伝わらないなあというシーンを何度も見た気がします。

ところが、今回のなでしこJapanはそのようなそぶりを見せた選手が一人もいませんでした。澤選手が「まだいけるよ!!」というような感じで声を出していたのだと思いますが、皆がそれに反応して、ボールをセンターサークルに運んで、すぐに試合を再開させようとしていました。うつむいている選手など一人もいませんでした。
これが北京五輪と今回のW杯の違いの1つめだと思います。

もう一つ考えられることは、
北京五輪のチームは「サッカー型」だったが、W杯ドイツ大会のチームは『テニスのダブルス型』だった
ということです。
ドラッカーさんが示している組織の形態のことですが、今回のチームは、佐々木監督のゲームプランをしっかり理解して、それをピッチ上で表現するということをもちろん行ったわけですが、そのプランが思ったほど機能していない、ということもあり得るわけです。
これを修正するチャンスはハーフタイムしかありません。
それまでに試合を決められてしまったら手の打ちようがなくなります。
澤選手達は試合中に、与えられたゲームプランや作戦が有効ではない部分を感じ取り、必要なら自分たちの意思で修正をしながら試合をしていたのです。
ポジションを変えることは当然ですが、それ以外にも不都合と感じた部分は選手達が自ら役割を変える位の判断をしていたと思うのです。
延長後半、コーナーキックのチャンスに、宮間、澤、坂口の3選手が作戦会議を始めてどんなプレーをするかを打ち合わせたことは何度も報道されて、周知のことになっていますが、これもそこまでのプレーの中で、どこを突けばこのワンチャンスをものにして同点にできるかを考えた中で導かれた作戦だったわけです。

このようなことができる組織はテニスのダブルス型と言ってよいと思います。
このような組織を作り上げた佐々木監督のマネジメント手腕はもちろん賞賛に値しますが、それができるだけのメンバー個々の能力と意識の高さがあったことがその根底にあると思います。
その意味では、本当のプロフェッショナルが集まったチームだったのだと言えるでしょう。

こんなチームを作りたいものです。
こんなチームと一緒に仕事をしたいものです。

最後に、なでしこJapan、世界一、おめでとう。
| ドラッカー | 08:08 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |↑PAGE TOP
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