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ドラッカーのマネジメントを学ぶVivaceのBlog
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野球→サッカー→テニスのダブルス
タイトルだけで何のことか想像できる方はそこそこのドラッカー通です。
(このテーマは「もしドラ」にも出てなかったような気がします。)

ドラッカーさんが提示しておられる組織の発展段階に応じた組織形態、組織運営のあり方のことですね。

〜反イ箸靴討泙誓熟しておらず、構成員が持つ知識見識、ナレッジなどがまだまだ十分ではない場合は、野球型の組織がフィットする。
∩反イ成熟し始め、ある程度自立的、自発的に動いていくことができるレベルになってきたら、サッカー型の組織がフィットする。
最も高度に成熟した組織になってきたら、テニスのダブルス型の組織がフィットする。

という考え方です。
(この件については過去にもエントリーをしていますので、よろしければご参照下さい。)

野球は監督やコーチもフィールド内に立ち入るため、全員同じユニフォームを着用しています。試合中でもその現場に寄り添い、事前に作戦を練り、状況に応じて戦術も変化させ、具体的な指示を都度都度与えます。打撃でも守備でもそれぞれに固有の役割が明確に決まっていて、例えば、ピッチャーのポジションに全く未経験の外野手をあてがうなどということはあり得ません。
サッカーは監督やコーチはピッチサイドのベンチには入りますが、試合中にピッチ内に入ることはありません。ですから、選手と同じユニフォームを着ることはありません。
でも、選手に近いところに身を置き、その試合のゲームプランを立て、それを遂行する上でベストと思う選手を選んでピッチに送り出します。
試合の状況が想定とは違う形になれば、それに応じて戦術を変えたり、選手を替えたりします。ハーフタイムには気合いを入れ直したり、新しいゲームプランを授けたりすることもできます。
選手はGKだけが特定の役割を担いますが、それ以外のフィールドプレイヤーは守備もしますし、攻撃もします。
大まかな役割分担はありますが、右サイドの選手が左サイドに流れたり、中盤の選手がゴール前に飛び込んでいったりと、その場での状況判断に基づいて自分に与えられた役割とは違う役割を果たす必要があります。
それでもディフェンダーなのにいつも最前線に張り出して、ポストプレーをする、なんていうようなスタイルはやり過ぎだと批判されますから、自由気ままにやっていいというわけではありませんね。ある程度の限界はあると言えます。
テニスのダブルスの場合は、監督やコーチはゲーム開始まではロッカーなどで選手と接触して、具体的な指示をすることができますが、試合が始まってしまうと、決着がつくまでスタンドで観戦するしかありません。状況に応じて新たな作戦を授けるということも原則的にはしてはいけないことになっています。
ですから、選手自身が自分やパートナー、対戦相手の状況を把握し、それに応じた戦術展開を考え、必要に応じてゲームプランも変え、お互いの役割も臨機応変に変化させることが求められます。
一つ一つのプレーから学び、それをプレーに活かすことも求められます。

ドラッカーさんがこのような組織運営のあり方について、サッカーという競技を例に持ち出したのは、サッカーが好きだったからというわけではないはずですが、もし、サッカーも大好きだったのだとしたら、ちょっと例示に使うのをためらったかもしれない、と思うのです。

サッカーには

マリーシア

という言葉があります。
反則は取られないギリギリの線でのプレーや審判に見つけられないように、ちょっと狡いプレーをする、というような意味合いで使われます。
マネジメントの立場でも、ともすれば、このマリーシアに近いようなことを行っているケースがあります。
経営上での「マリーシア」については、善し悪し双方の意見や判断があるでしょう。
でも、マネジメントに求められる資質について、ドラッカーさんは

真摯さ

だと断言しています。
マリーシアはこの真摯さと矛盾することだと思うのです。
(ここまで読んで頂いて恐縮ですが、組織運営の形態は、このこととは実は何の関係もありません。単なる「サッカーつながり」のネタ振りだけです。)

でも、組織運営においても、経営そのものにおいても、マリーシアを認める組織なのかどうか、ということはとても重要なことで、少なくともドラッカーさんはそのようなマネジメントを認めてはおられなかったのだろうな、と思います。

マリーシアでも上手に活用すればいいんだ

そのように考えている経営者もいるでしょう。
でも、それではマネジメントとしての資質に欠けると考えるべきでしょう。
まして、組織が成熟し、テニスのダブルス型レベルまで高まってくると、経営者の価値観の中にマリーシアが見え隠れするようになると、モチベーションは高まるどころか低下していくのではないかと思います。

不器用なやり方で、損をすることが多くなるのかもしれません。
でも、最終的には、マリーシアよりは真摯さを最優先させるという経営者のところに優秀な人材や素晴らしい経営資源が集まってくるのではないかと思います。
| ドラッカー | 08:08 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |↑PAGE TOP
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