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大阪府民共済前理事長の退職金
私事ですが、大阪の府民共済に家族で加入しています。
掛け金の割に、保障がそこそこしっかりしていますし、毎年結構な金額の配当金(と言うのか、割戻金というのか)が返ってくるので、それだけでもお得感があるところが魅力です。
現在は約125万人が加入しているそうですが、これだけの加入者を獲得した立役者が前理事長の松本氏なのだそうです。
府民共済は非営利団体、いわゆるNPOなわけですが、顧客の創造を推進したという点では一定の成果を挙げたと言えるでしょう。

その一方で、組織運営の面では、役員報酬の決定ルールや退職金に関する特別加算の適用の可否などを理事長の独断で決められるような形にしてしまい、自分には2億5000万円の退職金を支給するようにしてしまいました。
2億5000万円の退職金ですから、冗談にも少ないとは言えない額です。
これでも特別加算は諦めたから少なくなったと言います。
私利私欲とは関係のない、事業の目的達成や使命の実現のためにあるNPOのトップが私利私欲のために組織運営を好き勝手に行っているというのは大問題だと思います。

府民共済の顧客は今よりも更に安価で、より手厚い保障を求めているはずです。
そのためにはそれなりの原資が必要です。
その原資として使うのではなく、自分の給料を増額するために使う、退職金を増額するために使うというのでは、どう考えても私利私欲のために稼いだ収益を分配しているということになると思うのです。
これではNPOとしての根本的な条件を逸脱しています。

また、今回のような案件は理事会決議によって決定することが法律で決められているにも関わらず、専決で進めているので、コンプライアンス、法令遵守という観点も無視してしまったことになります。(この点は、そのような法改正を知らなかった、というように弁明しているようですが、こんなことも知らないのだとしたら、他にもいろんな法改正がなされていてもそれを無視しているかもしれないと言われかねません。)
理事会に諮らなかったという点は私物化を示す明確な根拠だと思います。

事業に関わりはじめた頃は個人の資金も投入してきたそうです。
そうせざるを得なかったのだと思います。
一般企業でもその点は同じです。創業者がなんとかして資金をかき集め、それでも足りなければ自分の手持ち資金などをかき集めて投入しなければなりません。
ですが、そのあたりの持ち出し資金はその後の報酬などで回収できているのではないでしょうか?
退任後も相談役として月額数十万円の報酬を取っていたということですから、理事長時代の報酬は上場企業の役員並みかそれ以上だった可能性があります。
創業時の持ち出し資金など、それで十分回収できたでしょう。

何のためにこの事業をするのか?

というミッションが府民共済にもあるはずです。
それを無視して、自分の私利私欲を満たすことに走り、権力を集中させることでそれをやりやすくするというような役員が運営しているのでは、NPOとしては失格だと思います。
退職金の一部を返納するなどということも言っているようですが、ほとぼりが冷めてマスコミの追求が緩んでくるまで何とかごまかせば、後は無視しても大丈夫だろうと考えているかもしれません。

NPOの運営者や役員が相応の報酬を得るということは決して問題だとは思いません。
ですが、それに見合うだけの成果を上げてきたのか、成果を上げていける仕組みを構築できたのか、という問いに対してYesと言えないようなら、高い報酬を得るということは問題になるでしょう。
また、日本の退職金は後払い給与という性格があります。
元々の給与として相応に高い金額を得ていたとしたら、後払い給与としての退職金を取るというのは給与の二重取りになると思います。
後払い給与でないとしたら、成果に対する報酬の支払いということになりますが、その成果が明確でなかったり、公明正大な手続きに従って実現したものでなかったとしたら、成果に対する報酬としての退職金も受け取る資格はありません。

こんなことに対してどこまで具体的に、且つ真摯に事情を説明することができるのでしょうか?
それができないのだとしたら、私利私欲を満たすために2億5000万円もの金をもぎ取っていったと言われても仕方がないと思います。
さて、どうなるのでしょう?
| ドラッカー | 08:08 | comments(2) | trackbacks(0) | pookmark |↑PAGE TOP
コメント
この問題は、実は民主党の一大支持基盤である自治労をはじめとする公務員の組合幹部が天下りを通じていかに甘い汁を吸ってきたか、の氷山の一角に過ぎないと思います。
数年か10年くらい前にも「大阪いずみ生協」で役員の生協私物化が問題になりましたが、高級官僚の天下りと異なり、野党気質〔当時の反自民勢力ですから、今の民主党と言い換えても良い〕の強い朝日新聞、NHKに代表される大手マスコミも積極的に取り上げず、殆どの一般大衆も気づくことなく今に至っています。でなければ、自民党がいくらだらしないといっても前の総選挙で、民主党が圧勝することは冷静に考えればありえないことですし、郵政民営化を逆戻りさせるような法案が出てくるはずがありません。「生協」や「共済」はいかにも弱者=一般庶民の味方で、「非」営利団体でなんか良さそう、というイメージを隠れ蓑にし、今上場企業であれば当然のコンプライアンスや内部統制制度も全く機能していない、組合幹部OBのオアシスと化しています。第一経営を監視する機能が全く無いのですから。上場会社で義務付けられている社外役員、社外監査役というものもおそらく義務付けられていない。仲間内の論理で運営され、情報は全く公開されず(府民共済HPのあのお粗末さ!)、しかも同じボスがオーナーのように君臨している。現代的な経営などそもそも存在していないのです。
官公労の組合幹部の頭は建て前、古臭い左翼思想に染まりながら、実態はいじましい既得権の確保(信じられないくらい優遇された退職金や年金制度の維持)に汲々としています。
国家主権に何の敬意も払わない、あるいは国家と国民を離反させるような言辞を弄しながら、この府民共済にしても大阪府という公〔おおやけ〕、国家機構の一組織の「信用」を最大の食い物にしているだけではありませんか?「大阪府民」などという一般大衆の「誤解」を最大限利用した名称を用いず、「千成瓢箪」でも「太閤」でも「いちょう」でも大阪を連想はさせるが、公の印象の無い名称を用いていたとしたら、こんなに加入者は集まったでしょうか?
(しかし太閤共済、っていうのもなかなかいいか?)
営利を目的としていない、というのもまやかしの最たるものです。府民共済のP/Lをご覧になったことがあれば、一目瞭然ですが、ちゃーんと「利益」(それも数百億単位)をあげてますよ。彼らの説明では、「利益は(相応の危険引き当てを控除して)加入者に還元している」というのですが、これもまやかしです。それなら最初から保険料を安くすれば済むことです。「朝三暮四」の最たるものです。そもそも、非常識な高額退職金や役員に中元、歳暮と称して「現金等価物」(商品券だそうです!)を送る、その資金はどこから出るのですか?利益が出ていないのに支払っていたとすれば、逆に「背任罪」になります!そもそも利益がでなければ、自前の立派過ぎるビルを持つことも、毎週毎週新聞に折込チラシを入れることも不可能ですよね。
少し考えればわかることですが、世の中すべからくイメージでしかものを見ていない方の多いこと。
従って、
1)「割戻し金」があるからお得、ということではないと思います。たんに保険料を常にかなり多めに取って、後から戻しているだけです。いわゆる利差益ではありません。先に割戻しを差し引いた保険料を支払うほうが、ずっと「お得」です。

2)この前理事長が、創業に当たって出資した金は、これまでの報酬で取り戻せているのでは?とのことですが、前理事長氏を一般のオーナー企業の創業者と混同されているのではありませんか?創業者と単に創業時に某官公労から天下って、創業の準備の指揮をしたというのでは雲泥の差、天と地の差がありますよ。前者は創業した事業が倒産すれば、それこそ自分も一文無しです。なんのシェルターも用意されていません。(であるからこそ高額の退職金を取ることにも一定の理解は得られるでしょう)しかしこの共済の前理事長は違います。もし共済事業がうまくいかず、解散したとしても、彼には戻るところ、そうです、出身母体の組合あるいは組合が用意した第二の天下り先があります。共済に出向ないし転勤しただけなのですから。つまり、ノーリスク、精々のところ「なれない仕事であの人もつまづいたなあ」と組合の世界で酒の肴にされるくらいでしょう。それで成功したらその分け前は、ちゃんといただく、こんなおいしい話はありません。リスク−リターンの感覚が麻痺してますね。この輩は。
彼はおそらく個人として1円も出資などしていません。共済加入者としての出資が何千円か何万円かはあるとしても。こんなのはサラリーマン経営者以下です。サラリーマン経営者とちがって、株主や債権者〔金融機関〕社外役員などから経営の監視を受けることはゼロに等しく、あの怖い怖い
| nanaski | 2010/08/27 2:41 PM |
こんにちは。

2012/9/25に検索キーワードでこちらのブログへ来ました。

前回のブログより2年経ちまして、読ませていただきました。
大阪府民共済はこういった実態があるとは知りませんでした。

よく、オープンして知らせてくれました。

加入するかは置いといて、またこれは決定的な判断材料となるに違いはございません。
| Gaku | 2012/09/25 9:22 PM |
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